第20回 仁淀川の再生をめざして「森と水を考える」シンポジウム
令和8年9月28日(日)に「佐川町立桜座」において 2026仁淀川の再生をめざして、第20回「仁淀川の森と水を考えるシンポジウム」を開催いたしました。



基調講演をいただいた、長野大学 永山教授からは「地球温暖化とアユ ~フェノロジーの変化と、その先の未来~」と題し、地球温暖化による気温や河川水温の上昇がアユの生態に与える影響についてのお話をいただきました。
近年、全国的に河川水温が上昇しており、特に10月の水温上昇が懸念され、教授がフィールドワークを行っている岐阜県長良川では、アユの産卵時期が従来より約1か月遅れていることが報告されました。また、長良川における調査では、渇水と高水温が発生した際にアユが中流域から減少し、より冷たい支流や上流域へ分布を移していること、さらに、河道掘削などによる大石の減少で、アユが高水温時に避難できる深い淵などの生息場所が減少していること、アユの小型化が起こっていることも指摘されました。
温暖化に伴いアユの生態や行動が変化する一方で、人間側の漁業や観光、アユ放流事業、資源管理のあり方も見直しが必要になるとの考えをお示しいただき、渇水や高水温には気候変動だけでなく、河川流量の減少、農業排水、森林管理など流域全体の要因が影響している可能性があり、農業・林業・水産業を含めた流域全体での連携した取り組みの重要性が提起され、国、県、市町村でそれらの必要性を共有することができました。

高知県内水面漁業センター伊與田チーフからは、内水面漁業センターが行っている調査の報告をしていただきました。
アユ資源調査では仁淀川の近年のアユの遡上や流下の状況、県内のアユの疾病調査においては、近年、高水温時に発生しやすい疾病が増加傾向にあり、河川水温の上昇との関連が指摘されました。
さらに、カワウの行動調査やDNA分析による食性調査では、県内3カ所で季節によってアユを多く捕食している実態が確認され、今後の被害対策に向けた重要な基礎データが蓄積されていることが報告されました。


シンポジウムには、官公庁、流域自治体、漁協を初めとした山や川に関わる機関から多くのご参加をいただきました。足元の悪い中ご来場いただきました皆様、ご協力いただきました皆様に厚くお礼申し上げます。
「第20回 仁淀川の森と水を考えるシンポジウム」
【日時】:令和8年9月27日(日) 14時〜16時30分
【場所】:佐川町立桜座(高知県高岡郡佐川町)
【主催】:仁淀川漁業協同組合
【共催】:仁淀川清流保全推進協議会・仁淀川流域交流会議
【後援】:
高知県、高知河川国道事務所、国交省 地方整備局 大渡ダム管理所、高知県内水面漁業協同組合連合会、仁淀川森林組合、 (株)西日本科学技術研究所、仁淀川わくわく会議、佐川越知ライオンズクラブ、土佐ライオンズクラブ、伊野ライオンズクラブ、一般社団法人 仁淀ブルー観光協議会、(株)相愛


